気が遠くなる工程の、先に宿る美
線を引くのに3時間、貼り絵に1ヶ月。DISCOVERYのアーティスト・庄村紀彦さんの手元で起きていること。
庄村紀彦さんが紡ぎ出すのは、色付きのシャープペンシルで描かれる繊細な「切り絵」と、鮮やかに染色された「貼り絵」が共鳴する世界。
- 技法
- 切り絵・貼り絵(染色した障子紙)
- 切り出し
- 3時間
- 貼り絵
- 1ヶ月
- 公開制作
- イオンモール大牟田1階「めぐるつながるART LAB」/毎週金曜日
切り絵の線を一本一本引くことから始まり、形を切り出すまでに3時間。そこからさらに貼り絵の工程で1ヶ月かけて、一枚の作品へ仕上げていきます。もし途中で繊細な線が千切れてしまえば、すべては最初からやり直し。そんな張り詰めた緊張感の中で、彼は淡々と手を動かし続けます。
すべてが一苦労です
と笑う庄村さん。なかでも一番の苦労は、色付けした小さな障子紙のパーツを見失わないように注意して貼り絵を進めることだそう。現在イオンモール大牟田1階の「めぐるつながるART LAB」で毎週金曜日に公開制作されています。一つ一つの欠片を慈しむように繋げていく、そのストイックで人間味あふれる制作の裏側を、ぜひ間近で感じてください。
アートを求めて出会った、彼の舞台
取材時の工程は、シャープペンシルによる線画の段階でした。その時点ですでに色鮮やかな世界観が広がり、独立したアート作品としての完成度を誇っていました。ここから形を切り出すのに3時間、そして貼り絵の工程に1ヶ月。彼の穏やかな人柄の奥にある、並外れた根気強さと情熱。そんな一歩一歩の積み重ねから、今日もまた新たな名作が生み出されようとしています。
多機能型事業所「ディスカバリー」に所属する庄村さんは、運営元である医療法人CLSすがはらのアート活動開始に伴い、同事業所がメイン活動としてアートを取り入れたことに関心を寄せ、ディスカバリーへ。庄村さんの作品は、現在イオンモール1階「めぐるつながるART LAB」にてご覧いただけるほか、LHUBの「Art Project」ページにも掲載されています。