シリアルの違い

シリアルの違い

この記事のポイント

  • グラノーラ・コーンフレーク・オートミールは、同じ「シリアル」の仲間。違うのは優劣ではなく役割。
  • 見分ける軸は「原料」「加工の度合い」「そのまま食べられるか」の3つ。
  • グラノーラについては、お通じや減塩に関する研究報告もある(いずれも出典あり)。

ギリギリまで寝ていたい朝に、「とりあえず何か口にしなきゃ」と立ち寄るシリアル売り場。コーンフレーク、オートミール、そしてグラノーラが並んでいますが、どれが自分に向いているのかは、棚の前ではなかなか分かりません。

はじめにお伝えしたいのは、この3つに優劣はないということです。違うのは役割です。この記事では、3つの違いを表で整理し、目的に合った選び方を示します。そのうえで、グラノーラという食品について報告されている研究を、出典とともに紹介します。

01. まず全体像:3つとも「シリアル」の仲間

日本スナック・シリアルフーズ協会によると、シリアルフーズとは、とうもろこし・米・小麦・オーツ麦などの穀物を、すぐに食べられる状態に加工した穀物食の総称です。コーンフレークのようなフレークタイプ、玄米パフのようなパフタイプ、そしてオートミールやミューズリー、グラノーラは、いずれもその仲間として位置づけられています。

つまり、コーンフレークもオートミールもグラノーラも、同じ「シリアル」という家族の中の、性格の違う兄弟のような関係です。

02. 違いを一枚の表で整理する

オートミール コーンフレーク グラノーラ
主な原料 オーツ麦 とうもろこし オーツ麦などの穀物+シロップ・植物油
作り方 脱穀したオーツ麦を加熱し、平たく押しつぶす 粗挽きしたとうもろこしを加熱し、薄く伸ばして焼く 穀物に甘味と油を絡め、オーブンで焼き上げる
味付け 基本的になし(素材のみ) 製品により無糖〜加糖 甘み付きが基本
食べ方 煮る・ふやかすなど、ひと手間かけるものが多い そのまま食べられる そのまま食べられる
食感 煮るととろり、浸すともちっと 軽くサクサク ザクザクと噛みごたえがある

ポイントは「加工の度合い」です。オートミールは素材にいちばん近く、自由度が高いぶん、ひと手間が要ります。ミューズリーは、オートミールにドライフルーツやナッツを焼かずに混ぜ合わせたもので、いわば「焼いていないグラノーラ」です。そしてグラノーラは、それらを甘味と油でオーブンで焼き上げた完成形で、調理せずにそのまま食べられて、ザクザクとした食感が生まれます。Small Treesのグラノーラも、この「焼き上げる」タイプです。

03. 栄養の違い:成分表で見る

日本食品標準成分表をもとに、100gあたりの値を比べてみます。

  • オートミール:食物繊維 約9.4g、鉄 約3.9mg
  • コーンフレーク:食物繊維 約2.4g、鉄 約0.9mg

オーツ麦をほぼそのまま使うオートミールは、食物繊維や鉄を多く含む食品です。一方のコーンフレークは軽い食感のぶん、同じ重さで比べると食物繊維は控えめです。

グラノーラには、成分表上の単一の値がありません。穀物の配合も、加える甘味や油も製品ごとに違うため、栄養価の幅が大きいのです。グラノーラについては「グラノーラだから」ではなく、その商品の栄養成分表示と原材料表示を見るのが確実です。栄養素ごとの詳しい話は、食物繊維と鉄分の記事にまとめています。

04. 目的別の選び方:どれにも良さがある

味や固さを自分で調整したいなら、オートミール

味付けがされていないからこそ、お粥にも、リゾットにも、お菓子作りにも使えます。料理の素材として付き合いたい人に向いています。

軽い口当たりで手早く済ませたいなら、コーンフレーク

牛乳をかけてすぐ食べられる手軽さと、軽い食感が持ち味です。朝はあまり重いものを食べたくない、という人の定番です。

そのまま食べられて、噛みごたえがほしいなら、グラノーラ

調理いらずでそのまま食べられて、ザクザクとよく噛んで食べる満足感があります。ヨーグルトに合わせるほか、個包装のバータイプなら持ち歩きもできます。

05. 研究が示す、グラノーラの可能性

ここからは、グラノーラという食品について報告されている研究を紹介します。はじめにお断りしておくと、これらはグラノーラやそれに類するシリアル食品に関する一般的な研究結果であり、Small Treesの特定の商品で効果を実証したものではありません。また、特定の効能を保証するものでもありません。食品の一般的な特徴として、参考までにご覧ください。

お通じとの関わり

排便回数が週5回以下の女性20名(平均20歳)を対象に、フルーツグラノーラを1日50g、2週間にわたり1食の主食に置き換えて摂取してもらった研究があります。その結果、摂取前と比べて、排便の回数と量がいずれも増加し、QOL(生活の質)の総合点の向上も報告されました。背景として、グラノーラの主原料であるオーツ麦に含まれる食物繊維の働きが考えられています。

減塩という観点

厚生労働省の調査によると、日本人の食塩摂取量は目標量を上回っているのが現状です。普段の朝食をフルーツグラノーラに置き換える研究では、特に試験前から食塩摂取量が多かった人で、1日あたりの推定食塩摂取量が減少したと報告されています。パンやごはんと味噌汁といった一般的な朝食に比べ、グラノーラは1食あたりの食塩相当量が少ないため、無理のない減塩の選択肢のひとつになり得ます。

06. Small Treesの想いと、グラノーラ

ここまで見てきたように、グラノーラの価値は、食物繊維をはじめとする「素材そのもの」に由来します。

Small Treesが大切にしているのは、「余計なことはしない」という考え方です。添加物や甘味料に頼るのではなく、カナダ産のメープルシロップのような厳選した素材の力を借りて、オーツ麦やナッツが持つ本来の風味や食感を引き出すことを目指しています。砂糖・小麦粉・添加物は使っていません。

研究が示すグラノーラの可能性の源泉が「素材」にあるのなら、その素材にまっすぐ向き合うことが、いちばんの近道だと考えています。

まとめ

オートミールは素材として自由に使えるシリアル、コーンフレークは軽くて手早いシリアル、グラノーラはそのまま食べられて噛みごたえのあるシリアル。3つは競合ではなく、役割の違う仲間です。グラノーラを選ぶときは、製品ごとの差が大きいからこそ、原材料表示と栄養成分表示を確かめること。それが、自分の朝に合う一杯への近道です。

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参考文献