この記事のポイント
- 普段は「密閉できる容器」に入れて「冷暗所」に。
- 長期間保存するなら「小分け」にして「冷凍庫」へ。
- 夏場や暖房の効いた暖かい部屋では特に注意する。
グラノーラのおいしさを損なうのは、「湿気を吸う」「油が酸化する」「匂いが移る」の3つです。それぞれ防ぎ方が違うので、いくつかの工夫を組み合わせます。
ちなみに、保存そのものに悩まない形もあります。個包装のグラノーラバーなら、食べるぶんだけ開ければ、残りは空気に触れません。
おいしさを損なう3つの原因
湿気で食感が落ちる
グラノーラの魅力であるザクザクとした食感は、食品の中に含まれる水分の割合(水分活性)が極めて低い状態だからこそ生まれます。空気中の水分を吸い込むと、素材が柔らかくなる基準の温度(ガラス転移温度)が下がり、特有の歯ごたえが失われます。
酸化で風味が落ちる
ナッツや油に含まれる脂分(不飽和脂肪酸)は、光・熱・酸素に触れることで自然に劣化していく「自動酸化」を起こします。この化学反応が進むと、不快な匂いが発生するだけでなく、栄養素も壊れます。栄養素については食物繊維と鉄分の記事にまとめています。
匂いが移る
グラノーラのように細かい穴がたくさんある食品は、周りの空気に漂う匂いの成分を吸い込みやすい性質を持っています。しっかり密閉できていないと、他の食品や部屋の匂いが移り、本来の香ばしさがかき消されます。
基本の保存方法
日本スナック・シリアルフーズ協会も推奨している基本の保存は、3つの原因をいかに物理的に遠ざけるかにあります。
密閉できる容器に移す
水分・酸素・匂いを防ぐために最も重要なのが「密閉」です。パッキンが付いたガラス瓶など、しっかりフタが閉まる容器に入れ替えることで、湿気・酸化・匂い移りを同時に防げます。
冷暗所に置く
直射日光や高い温度は、油の酸化を早めます。物が劣化するスピードは周りの温度に大きく影響されるため(アレニウスの法則)、キッチンの戸棚の中など、涼しくて光が当たらない場所に置きます。
夏場と暖房の効いた部屋
室温が25℃を超える環境では、品質が落ちるリスクが大きく跳ね上がります。夏場や暖房が効いた部屋では冷暗所での保存を徹底し、長期間食べきれない場合は冷凍保存を検討してください。
カビや細菌のリスク
グラノーラ自体は乾燥しているためカビは生えにくいのですが、濡れたスプーンを使ったり、温度変化で結露が生じたりすると、細菌が増えやすい環境になります。取り出すときは、清潔で乾いたスプーンを使ってください。
熱で酸化が早まる
高い温度は、酸化を早める一番の原因です。一度始まると連鎖的に進み、嫌な匂いが発生するだけでなく栄養素も壊れます。熱から遠ざけてください。
冷凍という選択肢
食品安全委員会によると、冷凍は微生物の増殖を抑え、食品の品質を長期間保つ効果的な方法とされています。冷凍庫の中では酸化のスピードを大幅に抑えられ、空気が乾燥しているため湿気も防げます。常温とは違う、冷凍ならではのザクザク感も楽しめます。
Small Treesのグラノーラについて
素材本来の風味を大切にするため、添加物や保存料を使用していません。冷蔵庫で冷やすと油分が安定し、常温とは違うザクザクとした食感になります。期限はパッケージに記載しています。
まとめ買いでも、最後までおいしく。
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参考文献
- 厚生労働省 「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」
- 農林水産省 「消費者の部屋通信(令和2年7月発行)特集:食品の酸化」
- 日本スナック・シリアルフーズ協会 「シリアルの上手な保存方法は?」
- 農林水産省 「食品の保存方法」